過去は変えられないのか?

年末に
大掃除をしていたときのこと。

母の衣類を
整理していたときに

生地が伸びてしまっている
ポロシャツを見つけました。

よく見ると、
両脇に繕った後が。


縫い目はひどいガタガタ。
不器用さがわかる出来栄えのものなのですが


それを見て
思わず笑って、

そして
泣いてしまいました。

このシャツは
母が倒れる直前まで
ずっと着ていたものなのです。

母は自分の着るものに
一切お金をかけず、

その切り詰めたお金を使って

わたしたちの進学資金を作ってくれた。
 
どんなに経済的に厳しいときでも
学ぶ機会を与えてくれた。

自分は何一つ贅沢をせず、
安い安いシャツを
繕いながら着つづけた母。


母の苦労が見えるような
不器用な縫い目を見て、


わたしは
本当に愛されていたんだなー!!!
そう思えました。


子どもの頃から大人になっても、
わたしも姉も
母の不機嫌な顔、
怒った顔しか記憶にありません。
 

私が物心がついたころには
鬱になっていた母。

小学校の頃は
母からの虐待が最もひどい時期でした。

家にある
ありとあらゆるもので
殴られていました。

時には

掃除機で殴られ
顔が腫れ上がり、血だらけになったことも。


「どうしたの!!」

腫れ上がった顔を見て
心配して声をかけてくれた
担任の先生に

母から殴られた、と言えず

「知らないおじさんに殴られた」と言って
びっくりさせたことも。

”知らないおじさんに殴られた”方が
よっぽど大変な話なのですが

当時の私は
”親に殴られたことを
知られるのが恥ずかしい!”

”親からこんなに殴られるほど、
わたしはダメな子だと思われたくない!”


そんな想いから、

バレバレのウソをついたことを
今でも覚えています。

小さなわたしにも
プライドがあったのです。


今なら、
事件にもなりかねない話ですが

当時は
まだゆったりした時代でしたから

先生は
わたしの言葉を聞いて
困った顔をしながら

それでも
「何かあったら相談してね」とだけ言ってくれました。

先生は
子どもの不自然なウソから
事実を感じていたはず。

でも
それ以上
何も言いませんでした。

子ども心に
先生がそれ以上何も言わず、
ただ受け止めてくれたことが
とても嬉しかった!


その後、
母はうつ病から
アルコール依存症になり、
 
脊柱圧迫骨折、
脳梗塞、
パーキンソン病
さまざまな病気を抱え

5年前に
クモ膜下出血を発症して
寝たきりの状態となりました。


今、寝返りすら
自分で打てない母が

ときどき言うのです。

「お母さんは、ダメなお母さんだった」

「お母さんが悪いの。ごめんね」

「ただ笑えばよかったのに、笑えなかった」と。
 
 
体が自由だったとき、
母はずっと怒った顔をしていたのは、


本当は
わたしたちに怒ってるのではなく
自分を責めていたからなのかもしれない。 

本当はずっと

「ごめんね」と伝えたかった。 

ただ、笑っていたかった。 


体が不自由になってはじめて
母の本音を知ることになりました。
 
 


そして不思議なことですが、


わたしが落ち込んでいるとき、 

祖母でもなく

姉でもなく、

母が一番に気づいてくれるのです。



母は、ほとんど目が見えません。

病気のため、
ろれつがまわらず、
言葉もはっきりしない母ですが
 
わたしが言葉に出せないほど落ち込んでいるとき、 

泣きたくても泣けずにぐっとこらえているとき
 

「大丈夫」

「お母さんは知ってるよ」

「きょうこさんが頑張っているのを、お母さんは知ってる」

「だから、大丈夫」と励ましてくれるのです。

 
 



今、
思うことがあります。



”過去は変えられない。
変えられるのは、未来だけ”

この言葉を聞きますが
それは違うなって。


母が倒れる前は

母から虐待を受けていた頃を思い出す度、

母から愛してもらえなかった、
大切にされていなかったと

ずっと思っていました。

でも今は
深く、深く愛されていた!!
そう感じるのです。



虐待を受けた事実は変わらない。

でも
愛されなかったわけではなかった!


本当は、
母は愛してくれていた!

ただ、、、、

母は不器用で
愛はたくさんあるのに
愛の伝え方を知らなかった。

へたくそだっただけなんだ!と。
 

そう思えるのは、

伸びきって薄くなっているのに
何度も繕われたポロシャツ。

そして
病気で身体がの自由を奪われた今、
 
何かあったとき、
いつも届けられる
母からの励ましの言葉。


母が病気になったことでわかったこと。


”過去は変えられる”


今、
そのことを実感しています。


みなさまにとって
明日も
穏やかな時間となりますよう!




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許せるようになった今、

少し
自分にも
人にも
優しくなれた、気がしています。

そして
母を許す、許さないよりも

家族が笑って過ごせる時間が
とても大切だと
感じています。

いろいろありますが
明日も、最高の一日に!

!( ̄- ̄)ゞ☆::゚♪


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プロフィール

橋中今日子 (滋賀のきょんちゃん)

Author:橋中今日子 (滋賀のきょんちゃん)
介護者メンタルケア協会代表
カウンセラー
メンタルコーチ
理学療法士

理学療法士・リハビリの専門家として病院に勤務して14年目。
脳性麻痺の方、
脳血管障害の方の
リハビリを中心に仕事をしてきました。
家族関係、
人間関係に悩んだのをきっかけに、
心理学を学び始めました。

[プライベート]
認知症の祖母と要介護5の母と知的障害の弟との4人暮らし。
H28年に重度身体障がいの母を看取り、
現在は、認知症(要介護3)の祖母と、知的障害の弟(A判定)との3人暮らし。
一時期は疎遠になっていた姉に協力してもらえいながら
介護歴22年目の年がはじまりました。

21年間の介護経験と
3年間でのべ500件以上寄せられた
介護に関するお悩みから見えてきた
「介護離職しない」
「介護疲れを予防する」
「介護で自分のしあわせをあきらめない」
ためのヒントをまとめた本、
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