とりつくろい(1)

家族に
認知症の症状が目立つようになってきた頃、

介護する家族、

ケアする家族が不安を感じたり、こころが乱れるきっかけになりやすいでき事ってなんだろう?


みなさんは、どんな体験経験実感をされておられますか?

あるいは、映画やドラマの情報から、どんな想像をされますか?



我が家の話、
それも私の個人的な経験のお話になりますが

私にとって、最も辛かったできごとは、
「明日はデイ(サービス)の日?」と何度も聞かれるとき。
何度も繰り返し聞く祖母の表情はこわばっている。
何度、明日の予定を伝えても、祖母の不安と心配は解消されず、
その姿を見ていて、悲しくなってしまうのです。
そして、最後には「祖母に安心してもらいたくて、私は頑張っているのに、安心してもらえない」
「こんなに自分が頑張っても、祖母には伝わらない」
その悲しさから最後には怒りへ変わり、
『さっき、言ったじゃない。なんで分からないの!』と怒ってしまう。
そんな自分の行動が辛いのです。


具体的には、、
デイサービス用に用意したカバンから、中身を出したり、入れたりを永遠と繰り返す。
明日がデイサービスの利用日なのかを、10分おきに聞き返す。


他にも、気になる行動や危険を感じる場面はたくさんあるにもかかわらず、です。

例えば、
トイレが間に合わず、便器や床、衣服の汚れがひどくなってきていること。
けれども、「汚れ」に本人は気がつかず、掃除も着替えも、私が手を出さなければならないこと。

台所でやかんを火にかけたまま忘れて空焚きをしてしまう、鍋をこげ付けさせてしまうなど、
事件や事故に発展しかけない事、手伝いの量が増えることは山のように出てきます。

それにもかからず、

祖母に明日はデイサービスの利用日なのか、確かめられることが

「祖母を安心させてあげられない自分」

「祖母を笑顔にしてあげられない自分」を感じて、
私は悲しく、辛かったのです。




先日、祖母の主治医イケメン医師のY先生と、
敏腕ケアマネージャーのGさんと、祖母の認知症の症状について話し合いを持ったときのこと。

今、何に悩んでる?と聞かれて、
「分かっているけれど、何度も同じ事を言われたりすることが、ツラい!」と私が応えたところ

イケメン医師のY先生と、
敏腕ケアマネージャーのGさん
二人同時に、それこそ、かぶり気味に、

「それこそ、認知症の初期症状だからこそ、の状態だよ。」

「しっかりしよう!するから、”とりつくろい”をするんだよ」

そして、敏腕ケアマネGさんは、
「きょんさんは”医療従事者”だし、経験もあるから分かっているだろうけれど」と前置きをしてから、

「認知症の症状はもちろんだけど、年をとることで”身体が思うように動かない”衰え”も出てくるから、その眼差しもいるよ」と
祖母の状態で私が気づいていない部分を、分かりやすい言葉で表現してくれました。

私は理学療法士として14年間、現場での経験や、知識に自信がありました。
「加齢による心身の変化」も分かっているつもりでした。

でも、私は自分の体感としては、「心身の変化、衰え」を感じられていなかった。
そして、私の心の奥底に隠れていた「祖母の衰えを認めたくない」気持ちにも気づく事ができたのです。

自分のことも、祖母のことも、客観的に見れることができて初めて、

毎日、深夜から早朝にかけて増えて来た祖母の不穏症状(不安な気持ちから落ちつかない状態)で
混乱していた私の頭の中が、
なるほどなー!と少し納得ができたのです。



祖母は92歳。

認知症が疑われる言動が出始めたのは、3年ほど前からです。
様々なタイプの認知症があるなかで、祖母の状態は、症状も進行具合も、比較的「ゆるやか」です。

ただ、毎日の中で、
昨日できていたことが、今日できない、出来ない事が増えているのも事実です。


「出来ない事が増える」事実と、深夜から早朝にかけての不穏症状で

「おばあちゃんの症状が日々進行している!」と私は感じ、焦っていたのです。


けれども、
落ちついて振り返ると、祖母の変化は
認知症状と思われるのは、
「記憶の低下」「注意力の低下」
「足腰の衰え」「体力の低下」は加齢によるもの。

そして、手助けが必要となってきているトイレ後の後始末は、認知症状の問題だけでなく、
身体が思うように動かないことが原因で「トイレに間に合わない」い事が増え、様々失敗が増えたことを整理して考えてみました。

そして、私自身、祖母の衰えをすべて認めよう、と決断しました。



「同じ事を聞く、同じ事を繰り返すこと」も
「汚れ物を隠す、着替えを拒むこと」も

認知症状だからだ!その一言で片付けずに、きちんと、
「なぜ祖母が、その事にこだわるのか?」
「どう感じてるのか?」

考えてみる事にしました。



「人に迷惑をかけてはいけない」という強い信念で生きて来た祖母。


祖母が「”今までできていたこと”ができなくなったこと」を認めたくなくて、あるいは

「家族に迷惑をかけたくなくて」

「とりつくろう」として様々な、

「努力をしていた」
結果だと考えれば、


「意味がない(ように見える)」祖母の言動、行動の理由を

「なるほど〜!分かったーー!」

と思えたのです。


この「なるほど〜!」と思えたことで、私自身の気持ちが楽になっただけでなく、

祖母の不穏(不安で落ちつかない状態)症状が目に見えて減るきっかけになりました。




不穏症状の背景をどうとらえればいいのか?

私の気づきで何が起こったのか?

祖母の状態の何が変化がおきたのか?


〜 とりつくろい 2に続きます^^ 〜

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テーマ : すこしでも参考になれば・・・
ジャンル : 心と身体

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とりつくろいだったんですね!

我が家も、義母が毎日、今日はデイサービスなのかを聞いてきます。ほんとにすごい回数です(笑)

それって、『とりつくろい』なんですね。
ただ単純に、すぐに頭の中から消えるから、何回も聞かれるのかな?と思ってました。

ケロロさん、ありがとうございます!

ケロロさん、ありがとうございます^^

やはり、どこのご家庭でも「明日は、、」は定番なのですね^^;;
実際のお話をお聞きすると、なるほど!とやっぱり!などなど
発見をいただけます。ありがとうございます!


明日が何日なのか、分からない、食事を食べたかどうか分からない時の
祖母の表情を見ていると、
とても不安と緊張感にあふれていました。

私たちはどうしても、
認知症状の「忘れてしまう」こと、「繰り返し聞く」など
「行動していること」もしくは「しないこと」に注意がむきやすいのですが、

祖母の不安そうな表情から、

「明日が何日か分からないことで不安」
      ↓
「不安で不安で仕方ないから、孫に聞く」
      ↓
「(何度も聞いてしまうことを、自分でも嫌だと思いつつ、)でもまた
”明日はどうだったかしら?”と不安な気持ちが押さえきれず、
不安な気持ちを解消したくて、
「明日はデイの日?」と聞いてしまうのではないか?と考えました。

祖母の場合、「自分は忘れることが増えてきている」自覚があるため、

「忘れ物をしてしまうんじゃないか」

「明日のお迎えに準備が間に合わなくならないか」という

不安な気持ちを取り繕うために、

「何度も聞かずにはいられない」
「何度も荷物を確認せずにはいられない」ようでした。

この事に気づいてからは、日にちを伝える他に、
「不安だった?」
「遅れそうで心配なの?」と
「繰り返し行動の陰にある心の状態を、読み解いて伝える」ことで、

不穏状態が軽減されることがありました。
そのことを、もっと詳しく次回、書かせていただきます^^

またいろいろ教えていただけると嬉しいです!
よろしくお願いいたします^^

プロフィール

橋中今日子 (滋賀のきょんちゃん)

Author:橋中今日子 (滋賀のきょんちゃん)
介護者メンタルケア協会代表
カウンセラー
メンタルコーチ
理学療法士

理学療法士・リハビリの専門家として病院に勤務して14年目。
脳性麻痺の方、
脳血管障害の方の
リハビリを中心に仕事をしてきました。
家族関係、
人間関係に悩んだのをきっかけに、
心理学を学び始めました。

[プライベート]
認知症の祖母と要介護5の母と知的障害の弟との4人暮らし。
H28年に重度身体障がいの母を看取り、
現在は、認知症(要介護3)の祖母と、知的障害の弟(A判定)との3人暮らし。
一時期は疎遠になっていた姉に協力してもらえいながら
介護歴22年目の年がはじまりました。

21年間の介護経験と
3年間でのべ500件以上寄せられた
介護に関するお悩みから見えてきた
「介護離職しない」
「介護疲れを予防する」
「介護で自分のしあわせをあきらめない」
ためのヒントをまとめた本、
「がんばらない介護」が
3月17日
ダイヤモンド社より出版されました!

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