家族の誰かを”スケープゴート(scapegoat)”にしていませんか?

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梅雨の前の、さわやかなお天気となりました。

心のざわざわ感はとれたのですが、

思い出すこと、思いついたことがたくさん出来ていました。

予定外ですが、

思いついたことから、先に記事をアップしていきたいと思います^^





家族を介護していると、いろいろな事が”重なる”ことがあります。

我が家でも、

母が肺炎で入院した3日後に、

祖母が転倒して骨折で入院し、

その翌日に、義兄が緊急入院した!という

ハプニングや事件が重なったこと、

一度ならず、何度も体験したことがあります。



わたしの周囲でも、

ご両親が同時にご病気になった友人、

家族の介護をしているなか、自分も病気になった人。


なんでやねん!というぐらい、

次々、問題が起きるとき、

それまで以上に”大変なこと”が積み重なるときがありますよね。


いくつもの問題が起こったとき、注意しなければ!と思う事があります。


家族を複数人、介護する状況になったとき、

わたし自身が経験したなかで、

反省をこめて、実感していることは、

家族の誰かを


”スケープゴート(scapegoat)”


”生け贄の山羊”にして

家族や自分の問題から

目を背けてしまうことがある。



具体的にわたしがどんな失敗をしたか?


”大変な状況”をすべて

”祖母のせい”にして、

自分のストレス、怒りをすべて

認知症状が出始めた”祖母”にぶつけていました。


もともと、わたしは母、弟の介護とケアを20年以上続けてきましたが、

この間、わたしを支えてくれていたのは”祖母”でした。

働く私の変わりに、洗濯物を担当してくれたり、

衣類の片付け、ボタン付けなどなど、

わたしが気がつかないところ、行き届かないところを

祖母は細やかな心遣いで、助けてくれていました。


でも、祖母も90歳を前に、

様々な変化が出てきました。


トイレに間に合わない

物忘れをする

洗濯物を乾かそうとして、ストーブで焦がす

鍋ややかんの空炊きが続く。


少しずつですが、祖母の”後始末”をする事が増え、

私の仕事量は増えて行きました。


今年2月に長期の休職をとるまで、

わたしはずっと、

「祖母が認知症になったから大変なんだ!」と

周囲に言い続けてきました。

実際、「寝たきりの母」と

ある程度、私の意図を理解して動いてくれる

「知的障害の弟」の介護やケアは、

わたしの”予想の範囲内”、

わたしが「コントロール」できる範囲内だったので

母たちの介護を「大変」だとは感じていませんでした。


でも、認知症の症状が出始めた祖母の言動や行動は、

「わたしの想像を超えるもの」で

わたしには「コントロール不能」のことばかりが起きていました。


私は予想外の祖母の言動に混乱し、怒り、

「今、わたしがこんなにしんどいのは、すべておばあちゃんのせい!」

と祖母を責めていました。


祖母の状態さえ落ち着けば、わたしは今まで通り、

介護と仕事、プライベートを充実させることができるのに、と

本気で思っていました。



休職に入り、しばらくたってから、

敏腕ケアマネのGさんと話す機会がありました。


私が「休職をとれて、ゆっくりおばあちゃんと向き合うことができたから、

 ずいぶん楽になりました!」と話すと、

Gさんが、ぽつりと、

「おばあちゃんのせいじゃない、って気づいたでしょう?」と。

最初、Gさんの言葉の意図がわからんず、ぽかんとしていると、

Gさんは続けて

「確かに、おばあちゃんの状態で大変だったのも事実だけど、

 きょんさんが、疲れ果てたのは、おばあちゃんが主原因じゃないでしょう?」



「もともと、ずっと長い間、1人で、何もかも、やろうとしてたことが問題じゃないの?」と。


・・・(゚_゚i)ー・・・

・・・(゚_゚i)ー・・・

・・・(゚_゚i)タラー・・・、、、、正直、冷や汗を書きました。


私は3年間、心理学を学んできましたし、

仕事場でも、患者さんや利用者さんの「感情のもつれ」を

読み解くことには、少し自信があったのです。

だから、自分は「感情のもつれはない」、

自分には問題はない!

すべて、「おばあちゃんが悪い!」といつも苛立っていました。


だから、

ケアマネGさんの言葉を聞いて、一瞬、

そんなことない!と反論をしました。


でも、Gさんの、耳がイタい言葉は、

私の心にずっんと重く、ひっかかりました。


冷静になって、Gさんの言葉を受け取ると、

その通りだ!と思いました。



母や弟たちの介護とくらべると、

それほど”手はかからない”のです。

ただ、「予想外」のことばかり起こるので

わたしが今まで必死に守って来た

「自分の力でなんでも解決する」

「自分の力ですべてをコントロールすること」が

できなくなっていました。

でも、
振り返れば、祖母の認知症の問題がなくても、

20年もの間、
母が寝たきりになるなど、

さまざまな状況が変わって行くなかで

自分の力でなんでも解決する、

自分の力でコントロールをすることへの

限界も感じている時期でした。


自分1人で抱え込むやり方が通用しない、と感じ始めていたころに

祖母に認知症状がみられるようになった。

それなのに、

「今、こんなに大変なのは、おばちゃんのせい!」と

自分の問題を棚上げにして、

祖母の言動を責めて、

祖母は余計に混乱して状態が悪化する、そんな悪循環にはまっていました。



自分の反省をふくめて、感じていることがあります。

それは、

長年、家族を介護してきた人は

がんばってきた分、自分のやり方が”できあがって”いますし、

それ以外の”やり方”に変えることは、とても大変なことです。

人は、
「変わらない」ことへも怖れを感じますが、

それ以上に、

「変わること」にも大きな怖れとストレスを感じやすいのです。


でも、長年介護で家族と向き合っていると、

家族の構成も、力関係も、心の状態もどんどん変化していきます。

その都度、変化が求められます。

今までの自分のやり方が通用しない、と思い出した頃に、

いろいろなハプニングが重なり、

さらに「今まで通りのやり方」が通用しない事態がおこります

わたしたちは、
ものごとは、「主観」でしか見えません。

自分の考えや、やり方を基準にして、

人を裁いたり、物事を判断しています。

それは、どんな人も同じだと思います。


でも、何かハプニングがあったとき、

問題が重なり、どうすればいいの!?と思った時、

本来の問題に気づかず、

自分を、

あるいは他の誰かを”スケープゴート(scapegoat)”にして

罰しつづける方法をしているとしたら、

それは、とても悲しいことです。

辛いハプニングは

もしかしたら、

「今までの自分のやり方を見直す時期」を

教えてくれるサインなのかもしれません。




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プロフィール

橋中今日子 (滋賀のきょんちゃん)

Author:橋中今日子 (滋賀のきょんちゃん)
介護者メンタルケア協会代表
カウンセラー
メンタルコーチ
理学療法士

理学療法士・リハビリの専門家として病院に勤務して14年目。
脳性麻痺の方、
脳血管障害の方の
リハビリを中心に仕事をしてきました。
家族関係、
人間関係に悩んだのをきっかけに、
心理学を学び始めました。

[プライベート]
認知症の祖母と要介護5の母と知的障害の弟との4人暮らし。
H28年に重度身体障がいの母を看取り、
現在は、認知症(要介護3)の祖母と、知的障害の弟(A判定)との3人暮らし。
一時期は疎遠になっていた姉に協力してもらえいながら
介護歴22年目の年がはじまりました。

21年間の介護経験と
3年間でのべ500件以上寄せられた
介護に関するお悩みから見えてきた
「介護離職しない」
「介護疲れを予防する」
「介護で自分のしあわせをあきらめない」
ためのヒントをまとめた本、
「がんばらない介護」が
3月17日
ダイヤモンド社より出版されました!

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